2008年5月20日
平山郁夫シルクロード美術館
今回も山梨への旅の話が続きます。
続いて訪れたのは、平山郁夫シルクロード美術館です。
平山郁夫は、存命する中で最も有名な日本画家のひとりです。
ひとつの作品価格も飛びぬけて高いそうですよ。

コンクリートとガラスの近代建築がちょっと目をひく美術館です。
2005年度建築・環境デザイン部門 でグッドデザイン賞を受賞しています。

最初は建物に惹かれて訪れたのですが、平山郁夫の作品にすっかり心を奪われました。
これまで名前は知りながらも、日本画というジャンルに属する彼の作品に接する機会がありませんでした。
日本画と聞くと浮世絵や絵巻図のような着物の人物画をイメージして、馴染みが無かったのです。
しかし、ここで出会った平山郁夫の日本画は美しい風景画でした。
平山郁夫は1960年代後半からたびたびインドや中国を訪ね、
極寒のヒマラヤ山脈から酷暑のタクラマカン砂漠に至るまで、シルクロードを旅しています。
そこで感じたものが数多く作品に描かれています。
ここ平山郁夫シルクロード美術館には現在、薬師寺大唐西域壁画・大下図が展示されています。
薬師寺の壁画を描くためにまず小さな下図を描き、
次に構図やバランスを考えながら原寸大の下図を描いています。
それから、原寸大壁サイズの下図にカーボン紙を敷いて、実際の壁に下絵を書き写します。
この大下図では、完成図には絵の具が塗られ見ることができない細かな描写まではっきり描かれています。
通常下図には色をつけませんが、薬師寺大唐西域壁画・大下図は淡く彩色されているので、
それだけで十分見応えのある作品でした。
大きな作品を描くまでのプロセスを見ることで、より本物の作品の良さを実感できる気がします。
近いうちに本物がある薬師寺を訪れてみたいと思います。
